ブリッジ治療について
歯を失うと、噛む力が低下し、見た目にも影響を与えるだけでなく、周囲の歯や顎の骨に負担がかかることがあります。そのような状態を改善し、機能と見た目を取り戻すための治療法の一つが「ブリッジ」です。固定式で安定感があり、短期間で治療を完了できるため、多くの方にとって有効な選択肢となります。しかし、ブリッジ治療では、支えとなる隣接する健康な歯を削る必要があり、支台歯への負担が発生します。そのため、治療後も適切なケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。当院では、ブリッジの素材選びから精密な装着まで、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な治療を提供しています。歯を失った場合、放置せずに早めの治療が重要です。ブリッジについて不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。健康で快適な生活を取り戻すために、最適な治療法をご提案いたします。
歯を失った場合、その機能を回復させ、周囲の歯や口腔内全体の健康を維持するための選択肢の一つが「ブリッジ治療」です。このページでは、ブリッジ治療の概要や特徴、メリット・デメリット、治療の流れについて詳しく解説します。
ブリッジ治療とは?
ブリッジ治療とは、歯を失った部分(欠損部分)を補うために、隣接する歯を支えとして人工歯を固定する治療法です。橋(ブリッジ)のように欠損部分をまたぐ構造であることから、この名前がつけられました。主に、1本から数本の歯を失った場合に適応される治療法です。
ブリッジ治療の仕組み
ブリッジ治療では、欠損部分の両隣の健康な歯(支台歯)を削り、クラウン(被せ物)を装着します。その間に人工歯を連結させることで、欠損部分を補います。ブリッジは固定式のため、入れ歯のように取り外しの必要がなく、安定感のある噛み心地を提供します。
ブリッジ治療のメリット
1. 自然な見た目
ブリッジの素材にはセラミックやジルコニアなどの審美性に優れた材料を選ぶことができるため、天然歯に近い見た目を実現できます。特に前歯の欠損を補う場合でも、自然な仕上がりが期待できます。
2. 固定式で安定感がある
ブリッジは固定式のため、入れ歯のように動くことがなく、しっかりと噛むことができます。硬い食べ物や粘着性のある食べ物でも安心して噛むことが可能です。
3. 短期間で治療が完了
インプラント治療と比較して、ブリッジ治療は短期間で治療を完了することができます。支台歯の形成やブリッジの装着を含め、数回の通院で治療が完了するケースがほとんどです。
4. 保険適用が可能
一部のブリッジ治療は保険適用となるため、比較的低コストで治療を受けることが可能です。ただし、素材や構造によっては自費治療となる場合もあります。
ブリッジ治療のデメリット
1. 支台歯への負担
ブリッジ治療では、欠損部分を補うために両隣の健康な歯を削る必要があります。そのため、支台歯に負担がかかり、将来的にその歯が弱くなるリスクがあります。
2. 清掃が難しい
ブリッジの構造上、人工歯の下に食べ物が詰まりやすく、清掃がやや難しくなる場合があります。特に、専用のデンタルフロスや歯間ブラシを使用してのケアが必要です。
3. 長期間の耐久性に限りがある
ブリッジは適切なメンテナンスを行うことで長期間使用できますが、支台歯や人工歯が劣化することで交換が必要になる場合があります。
ブリッジ治療が適応されるケース
- 1本または複数本の歯を失った場合
欠損部分が連続している場合に適応されることが多いです。 - 健康な隣接歯がある場合
ブリッジを支えるための支台歯が健康であることが前提となります。 - インプラントが適応できない場合
骨の状態や全身疾患などでインプラント治療が難しい場合、ブリッジが代替案となることがあります。
ブリッジ治療の流れ
1. 初診と診断
まず、口腔内の状態を診察し、ブリッジ治療が適応可能かどうかを判断します。必要に応じて、歯科用CTやX線を用いた精密な検査を行います。
2. 支台歯の形成
欠損部分の両隣にある健康な歯を削り、クラウンを装着するための支台歯を形成します。削る量は歯の状態や選択する素材によって異なります。
3. 型取りと仮歯の装着
支台歯を形成した後、正確な型取りを行います。この型をもとにブリッジを製作します。製作期間中は仮歯を装着し、見た目や機能を一時的に補います。
4. ブリッジの装着
完成したブリッジを装着し、噛み合わせやフィット感を確認します。調整を行い、問題がなければブリッジを固定します。
5. メンテナンスとフォローアップ
治療後は、定期的な検診と適切な清掃を行うことで、ブリッジの状態を維持します。特に、人工歯の下や支台歯の清掃が重要です。
ブリッジ治療と他の治療法の比較
1. 入れ歯との比較
ブリッジは固定式であるため、取り外しが必要な入れ歯と比べて安定感があります。ただし、広範囲の欠損には入れ歯が適している場合もあります。
2. インプラントとの比較
インプラントは隣接歯を削る必要がなく、長期的な耐久性に優れていますが、治療期間や費用がブリッジよりも高くなる傾向があります。
ブリッジ治療の費用について
保険診療の場合は、比較的低コストで治療を受けることが可能です。ただし、使用する素材や治療方法によっては自費診療となる場合もあります。事前に費用について十分にご説明いたしますので、安心して治療を受けていただけます。
まとめ
ブリッジ治療は、失った歯を補い、自然な見た目と機能を回復する優れた治療法です。ただし、支台歯への負担やメンテナンスの重要性を理解し、適切なケアを行うことが長期的な成功の鍵となります。治療について不安や疑問がある方は、ぜひ当院にご相談ください。患者様に最適な治療法を提案し、安心して治療を受けられる環境を整えています。
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